柏 日立台に見る地域スポーツのあるべき姿【J特】

最近柏サポの方と知り合う機会があり、先日その方のご厚意で日立台のメインスタンドに招待していただきました

当然私カミオダ７は日立台ではいつもアウェーゴール裏に行くので、当たり前だがホーム側で観るのは初めて

さらに私はホームでもアウェイでも基本自由席しか買わないので、メインスタンドも指定席も初めて
・・・あっ、いや昔なぜかマリノス対バルセロナを日産のメインで見たことがあったなｗ


さて日立台
指定席なのでキックオフぎりぎりに行っても何の問題もなく座れることに驚きｗ

予想はしてたことだけど日立台のメインから見るピッチは想像してた以上に近かった

選手の声や表情も全部丸見え、自分がタッチライン際に立ってるような錯覚すら起こす
きっと柏サポの人達は我々より深くサッカーを味わっているに違いない
うらやましい限りだ

また柏ゴール裏の面白さはアウェイ側から見ていても充分伝わるものだが、ホーム側から見るともっと楽しかった

「あっみゃ長様だ！こんな近くで見たの初めてだ！」
日立台でみゃ長様を見つけた時、それは芸能人を見た気分であるｗ↓
http://www.youtube.com/watch?v=BRijjom6lAk
http://www.youtube.com/watch?v=PmnuM8EuDIw&NR=1
http://www.youtube.com/watch?v=9_yXYwWECp8&feature=related


立場上私は一緒に歌えないが（まあ歌詞も知らないんだけどｗ）、柏バカ一代を歌ってる時のサポーターたちの顔がいい

あとチャントの種類が多いしおもろい
「愛しさと切なさとヤマザキマサト～」って、もうふざけてるとしか思えないｗ

コアが飛び跳ねてメインやバックが手拍子する様は等々力のそれと同じだが、日立台の方が狭い分みんながゲームに集中しているのがよくわかる
なんていうか、空気が濃いのだ

強い時も弱い時も応援してきた自負をスタジアムから感じるのだ

自分たちではわからないだけで等々力でもそういうものがあるのかもしれないが、Ｊ初期からサッカー専用スタジアムで試合を見続けてきた人達のそれには我々はまだまだ及ばないのかもしれない

そしてスタジアムのキャパシティ上これ以上増やしようのないくらい根付いてるクラブのサポーターにしてみれば１部も２部も関係ないのかもしれないとも感じた
そりゃもちろん１部にいる方がいいけど、でも週末スタジアムに集まって地元クラブを応援することに１部も２部もへったくれもないのだ

柏サポＴ氏曰く
「ホーム側はだいたいいつも満員で来ている人たちはいつも同じ人達。ここはチームが弱くなって客が減るというのは有り得ないです。ま、負けるのに慣れてるというのもありますけどｗ
ただホームで何ヶ月も勝てない時なんかは『何でこんな事にお金を払ってるんだろう？』って考えたこともありますよ。でもそういうときでもやっぱり次は勝つんじゃないかと思って気がつくと日立台に来ちゃってるんですよｗ」


もちろんクラブはサポーターや地域のために勝つためにいつも果敢に戦わないといけない
それが地域に支えられたプロスポーツだし、そういったクラブが増えれば日本サッカーのためになる

しかし結果が伴わなくても気持ちを見せ続けることで応援してくれる人達がいる
結局そういう人達をいかに増やせるかがクラブ力なんだろう


川崎はここ数年上位争いが出来てるが、永遠に強いクラブなんかもちろんない
必ず悪いサイクルに入る時期が来る
残留争いに巻き込まれ再びＪ２へ降格する時が来るかもしれない

その時にあっさりと動員が減るようではそれまでの活動が失敗だったことになってしまう

クラブもサポもそうならないように日ごろから考えなきゃならない
川崎市内にまだまだ潜在的にいるサッカー好きをどうやって観戦へと導き、間口を広げ、奥深く引き込めるか

Ｊリーグには我々が大いに参考にしなきゃいけないクラブがまだまだある
俺達のＪはたった１８年の歴史しかないけどそれでも充分に奥が深いリーグなのだ


心地よい風が吹く日立台の夜
「順調にいけば川崎は来年またここで戦うことになる。
心して応援しなければ」
と身が引き締まる思いを感じた夜だったのである

 

 

 
J.B.Antenna
さっかりん